長年小学校教諭をされていた上松さん。自作の「みどりのスキップ」のランプシェードを飾って、子ども達に安房作品の紙芝居や読みきかせをなさった素敵な体験を、子ども達の感想と共に書いていただきました。
まず始めにこの原稿を依頼されて、私の心は、戸惑いとオドロキの気持ちでいっぱいになり仕上がるか不安でした。
安房さんは、私にとって憧れの人です。作品は私の心の潤いのもと。ある時は癒し、ある時は励まし、又ある時はスリルのある冒険心を呼びさましてくれます。どちらかと言えば、私は一人でゆっくりじっくり、作品に浸っていれば、それで満足なタイプの人間です。
でも、ある時、友人の紹介で「花豆の会」がある事を知り、花豆通信を送っていただく事になりました。通信を読みながら安房さんの事を知ったり、又、他の方がどんなふうに安房さんの作品と接しているのかを知り、とても参考になりました。
さて、私には他にも大切に思っている事があります。それは陶芸です。土をさわっていると、なぜか手の平から土のエネルギーが伝わってきて、心が安らぎ、落ちついた気持ちになれるのです。
この大切な事二つ。ある時、ピカッとひらめきました。陶芸で安房さんの作品のランプシェードを作ったらいいのではないかと・・・・。その時は、なんて素敵な思いつき!と、わくわくしました。でも思いつきが、
そんなにすぐに実行に移せるわけはありません。
◎ 花豆文庫に出席して
年一回の大きな会「花豆の会」に参加したいと思いつつも、陶芸の会や仕事の行事と重なり、毎回悔しい思いをしていました。
でも、「そうだ、花豆の会に出られなくても花豆文庫に参加してみよう。」と思い、迷いながら遊葉館を訪ねたのは、一昨年の夏でした。初めての参加でしたが、皆さんとすぐにお話ができ、とても、うれしく思いました。安房さんの御主人ともお会いできました。遠方から来ている方もいて、安房さんの作品は、皆さん当然のように、全部読破していて、素晴らしく感じられ、やはり私は、皆さんには及ばないという感じがしました。それでも、二回目は、だんだんと自分でも慣れて来て、ランプシェードの話や、できたら読み聞かせもやってみたいという話もしました。
できるという確信は、あまりなかったのですが、人前で言えば、する方向に努力していけると思いました。
そして去年の夏。「みどりのスキップ」のランプシェード作りに取り組みました。
なかなか思い通りには出来ずに、失敗だと思っていましたが、あかりを灯したら、なんだか、これでもいいかと思えるようになりました。又、花豆の会から、「緑のスキップ」の紙芝居も借りる事ができ、なんと、トントン拍子に、私の夢が、実現の方へ動き出したのです。
◎ なぜ「緑のスキップ」か
私が初めて安房さんの作品に出会ったのは、教科書にのっていた「きつねのまど」でした。ききょうの汁で指を染め、青いまどから、なつかしい世界が見える話、こんな不思議で、なぜか、なつかしく感じる話に今まで、出会った事がありません。私は子ども達に教えながら、自分自身が、どっぷりとはまってしまいました。次に文庫本で安房さんの本をさがし、わくわくしながら読み続けました。その時に「緑のスキップ」を読んであげたのを覚えています。十五年位前の事でした。
そして、私が参加したくてできなかった、第四回「花豆の会」。私の友人が、紙芝居作りに参加しました。
そんなわけで、やっぱり、私の夢の実現の最初は、「緑のスキップ」なのです。
◎ 緑のスキップ
子ども達の感想より〜三年生
・河野 留奈
緑のスキップを読んでもらって、きせつってぜったいかえられないんだなあと思いました。みみずくにとって、すこしかなしいおわりだったけど、また春になったら、きっと花かげちゃんもまたくるよってみみずくにいってあげたかったです。わたしには緑のスキップがきこえるかな?さくらの下で花かげちゃんが見えるかな?きこえるといいな、緑のスキップ。見えるといいな、花かげちゃん。
・熊倉 綾華
緑のスキップは、すっごくいいお話でした。とくに、みみずくがさくらをちらせない所が一ばんすきだったです。絵がとてもきれいで絵がかわるたんびにどきどきしました。はじまりのときにならしたみみずくの形のすずがきれいでした。あと、とちゅうでつけたランプもすっごくきれいでした。
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