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この夏、皆様はどのようにお過ごしでしたか。安房さんは一九七ニ年頃より、夏は軽井沢の別荘で過ごされたようです。木漏れ日の中で小鳥の声に耳をすませ、愛らしい野の花に笑みをこぼされたことでしょう。
「森を歩くのがすきです。木を見るのがすきです。いつか、森のメルヘンを書いてみたいと思っていました。」
こんな言葉が『白樺のテーブル』(偕成社)のカバーに記してあります。夏の軽井沢から沢山の物語が生まれたにちがいありません。
一九九〇年夏に軽井沢から頂いた葉書にこんな風に書いてあります。
「私は、こちらで、ノート一冊分書こうと思って午前中は、毎日すわっています。今のところ好調です。来週は、バスに乗って町へ行って、おいしいパンやケーキ、ジャムを買ってこようと思っているところです。私は、軽井沢のブルーベリー・ジャムが大好きなので、ひとびんお送りしたいと思っています。・・・」
安房さんは、バスでおつかい。なぜなら、自転車に乗れません。いつでしたか、「私もよ・・・」と告白しますと、安房さんは喜んで「アハハハ」と大笑いなさいましたっけ・・・。
(南 史子)
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